Configuration Manager 備忘録③
皆様こんにちは。
前回のスタッフブログではConfiguration Manager(以降CM)を実際に構築する方法とエージェントのインストールについてを記載していきました。
今回は
・自動展開規則のプロパティについて
をご紹介できたらと思います。
自動展開規則のプロパティとは
CMにてソフトウェア更新を展開する際に便利な機能が自動展開規則という機能になります。
自動展開規則という機能は各デバイスコレクションを対象に配布するソフトウェアを選択していればスケジュールに従ってソフトウェアをランダマイズ(帯域が混み合わないように展開する機能)にて展開してくれるといった機能になります。
スケジューリングで展開が決められているソフトウェアの更新との相性が良いです。(Windows Update等)
ですがスケジュールの設定や境界設定など少しややこしい項目となっている為今回ご紹介させていただきます。
①全般
任意の自動展開規則名を入力します。
入力後、既存または新規ソフトウェア更新プログラムグループを作成します。
これはCMの機能の一つでソフトウェアを展開後、ソフトウェア更新プログラムグループというものが作成されます。
グループ内には1度に展開されたソフトウェアが分類関係なくまとめてあり、実際に何を展開したか確認できる機能となっています。
本来の手動展開であれば展開ごとにソフトウェア更新プログラムグループが作成された方が良い(確認がしやすいので)とは思いますが、今回は自動展開規則で展開するのと運用の事を考えた際に展開ごとにソフトウェア更新プログラムグループが増えていくと膨大な数のグループが作成されてしまうので自動展開規則や展開数自体が多い場合は【既存のソフトウェア更新プログラムグループに追加する】を選択したほうが確認しやすいと思います。
※1点注意ですが【既存のソフトウェア更新プログラムグループに追加する】を選択すると過去に展開した既存のソフトウェア更新プログラムグループの中身が上書きされていくので履歴の確認ができない事には注意が必要です。
②展開設定
下の項目を☑し次に進みます。
③ソフトウェア更新プログラム
展開したいソフトウェアをフィルター形式で追加していきます。
なるべく展開時に余計なものが入らないようにタイトルや製品等でフィルターします。
プレビューを押下すると選択したフィルター条件で実際に選択できたソフトウェアの一覧が確認できる為、適用前に必ず確認しましょう。
④評価スケジュール
実際にこの規則をいつ実行するのかを選択します。
基本的には2パターンで
・ソフトウェアの更新ポイントが1つでも同期されたら規則を実行する
・スケジュールに基づいて規則を実行する
があります。【ソフトウェアの更新ポイントが1つでも同期されたら規則を実行する】はWSUSとの同期が実施されたら規則を実行し同期にて取得された最新のソフトウェアを展開するというものです。
【スケジュールに基づいて規則を実行する】は前述した通りスケジューリングされた展開に最適な設定でWindows UpdateのPatch Tuesdayに対応出来る様にオフセット等の設定項目もあります。
⑤展開パッケージ
展開する際に端末がCMの配布ポイント内のどのフォルダーから参照してソフトウェアをダウンロードするかを設定します。
基本CMから配布させるため、作成済みの展開パッケージを指定する事になると思います。
各ウィザードの詳細な説明については
Japan Microsoft Configuration Manager Support Team Blog
こちらをご覧ください。(Microsoft様のSCCM専門部隊のブログでCMのドキュメント等に纏められていない情報が非常に多く載っております。)
今回の備忘録はここまでとさせて頂きます。
次回はデバイスコレクションをご紹介できればと思います。
長々となりましたが最後まで閲覧頂きありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう!