
スタッフブログ
木村Y
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- 春宵に想う
- 今年の津軽地方は、近年、記憶にないほどの豪雪に見舞われた。 正月には車を出せないほどの積雪。 それに耐え、年度末の嵐のような納期を過ぎ、漸く、当地にも春がやってきました。 雪国に暮らす人々の春を待ちわびる気持ちは、 雪の降らない地域の方たちとは、一味も二味も違うと、思っているところです。 「なぜ、こんなところで暮らしているのだろう?」 と自問してみても、ここが故郷なんだから仕方ありません。 でも、三月に入ると、明らかに雪の降り方が変わるのです。 三月にも吹雪はあるのです。 しかし、私たち雪国の民は、確かに冬将軍の勢いが弱まってきたことを感じ取ります。 敵は逃げようとし始めているのです。 我々は…
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- 生成 AI の民主化と「文化と制度」
- 今回の Blog では、文化とシステム=制度について、日々感じていることを綴ってみようと思います この1〜2年、生成 AI の紹介や弊社のソリューションを説明するために、お客様先へ伺う機会が増えています。多くの企業や自治体が「生成 AI を活用して DX を推進したい」と考えていますが、実際に成果を出すのは簡単ではないように感じます。生成 AI をうまく業務や教育に取り入れるには、それを受け入れる文化的な土壌が必要ではないでしょうか。 最近読んだ クレイトン・M・クリステンセンの『イノベーションの経済学』 には、技術革新が社会に定着するには「文化」と「制度(システム)」の両方が機能することが不…
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- 2024年印象に残った二冊
- こんにちは、ページワン木村です。久しぶりの投稿になります! 今年も例年通り、たくさんの本を読んで楽しみました。その中でも特に印象に残った二冊をご紹介します。 Invention and Innovation: 歴史に学ぶ『未来』の作り方 まず一冊目は、バーツラフ・シュミルの「Invention and Innovation: 歴史に学ぶ『未来』の作り方」です。 この本は、発明とイノベーションの歴史を探る一冊で、シュミルは発明がどのようにして期待を集め、時には失敗に終わるかを詳細に分析しています。また、過去の発明が社会にどのような影響を与えたかを理解するための重要な視点を提供しています。 シュミ…
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- 「キャリアパス」の考え方
- 代表の木村です。 昨年から入社3年未満の社員を中心に毎週このBlogを更新しておりますが、私の順番が回ってきました。 随分、久しぶりに書くことになりました。 ネタをどうしようかと考えておりましたが、最近、中途入社希望の皆さんとお話しする機会が重なっており、その際に、考えさせられることがありましたので、今回はそれを書いてみたいと思います。 入社希望者の多くが「キャリアパス」を口にします。 「御社ではどのようなキャリアパスがありますか?」。 これには、とても違和感があります。 キャリアパスは、会社が準備するもの、と思っているように思えます。 不思議で仕方ありません。会社がキャリアパスを幾通りか設定…
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- 働くって(2)
- 前回 働くって 知識労働者とサービス労働者の生産性向上の困難 なぜ知識労働者やサービス労働者の生産性が上がらないだろう。 物を作ったり、運んだりする事についていえば、資本投資が速攻生産性を上げることに繋がる。つまり、新しい設備機械や運送機械を導入すると労働と代替できる。しかし、知識労働やサービス業では、ほとんど資本投資は生産性向上に寄与しないのではないか。これらの仕事では結局、「何を行うか」「どのような技能によって行うか」にその生産性が左右される。 例えば、今、多くの小中学校には、生産現場での機械設備に匹敵するだけのIT機器が投資されている。しかし、先生たちは部活動と報告書のやまに埋もれている…
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- 働くって
- 働く事は悪い事なのか ここ数年、「働き方」を巡って色んな事件が起きている。若い女子社員が自殺に追い込まれた電通の事件も然り。ヤマト運輸の残業代不払いといった事件も実は枚挙にいとまがないほど。 国は、プレミアムフライデーとかいう15時に退社して飲み食いしたり旅行に行ったりしてね~、みたいな制度を勝手に作ったりしているが、現実的じゃない、という声も聞く。 またこれから社会に登場し、働きを担う就活生からは、転勤が無い企業に対する人気が高いのだそうだ。いわゆる有名大学の就活生も転勤のある「総合職」より転勤の無い「一般職」に人気が有るのだそうだ。 一方企業の側もどこから言われたのか、はたまた単なる流行な…
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- クラウドを味方に(2)
- 前回 代表の木村です クラウド化する前に知っておこう 企業がクラウドに取り組む際に、今までのサーバを従来の設置型(オンプレミス)からクラウドに移行する事の意味をよく考えておく必要が有ります。 今までは、自社で利用するWindowsやLinuxのサーバを購入していました。基本的にAzureやAWSといったパブリッククラウドを利用する際には、サーバを購入する必要はありません。替りに、「利用料」を払います。今まで、サーバを購入し、会計上は資産計上し償却していたはずですが、クラウドは利用料を使った分だけ、基本的には月額料金として支払います。 例えば、自社のホームページを置く場所としてMicrosoft…
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- 代表の木村です
- はじめまして!!! 弊社社員による輪番制のブログがスタートしております。若手社員を中心に投稿が次々と掲載される予定です。その合間合間に会社のニュースリリースもこちらにアップされていくようです。是非、皆さま、お楽しみに(^^) 弊社が今取り組んでいることなど… 弊社のビジネスはSIと称される事業でドメインとなります。しかし、その中身はこの3年ほどの間に大きく変化しております。何故か。ビジネスのプラットホームがクラウドへシフトしたからです。 今までの様に、企業や官公庁、自治体、大学等が自社内、組織内にサーバールームを設け、サーバーを必要な分を購入し並べていくスタイルから、大きなデータセンターを利用…