お世話になっております、ページワンCRDの寺田です。
前回はVRはどんなものか、さくっと体験できるものなどをご紹介させていただきました。
実際に前回のgoogle earth VR の動画をみて世界旅行を体験してみたいという反応もいただけました。やはり、実際にどんなものか知ってもらうというのが大事だなと実感しました。
こんな自分の趣味まっしぐらでいいのかなと思いますが、今日も少し違う視点からVRのお話をさせていただきたく思います。
仕事で活かすVR
VRの強みの一つとして、現実の出来事と錯覚するほどの没入感が挙げられます。
この没入感という特徴はゲームや動画などのエンターテイメント分野で凄まじい効果がある印象ですが、この特徴を活用できる分野は他にも様々あります。
今回は実際の仕事の現場で活用されるVRに焦点を当てていきたいと思います。
IKEAのキッチンを体験「IKEA VR Experience」
IKEA VR Experienceはバーチャル空間上のキッチンルームを歩くことができるアプリです。
セッティングの異なる3種類のキッチンを歩く体験して改良点を探せるほか、また自分自身を約100cmの子どもサイズから195cmの大人サイズまで調整できるのが特徴。
実際に自分の目線でキッチンを歩く体験して改良点を探せるほか、「子どもが実際にキッチンを走ったらどうなるか」を体験することで、想定していない危険を発見することができます。
不動産物件をVR内見―ZENKEI 360
他にも不動産業界などでは、物件の内見を仮想的に体験してもらい、実際に訪問する前におおよその雰囲気をつかむことができます。
不動産物件選びに最も時間の掛かる内見をVRで見せることで、その煩わしさを解消するという用途で活用が進んでいます。
例として全景株式会社の提供するサービス「ZENKEI 360」をご覧いただければと思います。
物件の情報などを登録することで簡単に、バーチャル内見を進めることができます。
https://x.zenkei.biz/capture/33
医療現場―VRで手術シミュレーション
元々軍事用シミュレータとして開発を進められていたこともあり、現実世界と同様の体験を得られるVRは様々な専門的な業務を練習することができます。
医療現場のシーンなどで代表されるように、現実で本番と同じ環境を再現することが難しいものに関しては有効なシミュレーション方法です。
バーゼル大学は、手術前により具体的な手術プランを立てるために、VR外科シミュレーター『SpectoVive』を開発しています。
動画をご覧いただければわかるように、外科医は手術前に人体の3Dモデルを用いて手術のシミュレーションをできるようになります。
模型を自在に見回すだけでなく、コントローラーを用いて掴む、動かす、回す、拡大するといった操作によって、より細かく観察することが可能です。
様々な制約を解決するVR
今回は娯楽分野ではなく、ビジネスシーンや専門業務で活用されるVRについてご紹介いたしました。
実際にその場に行かなければならない距離的な制約の解消や、本番で絶対に失敗できない環境を再現することでVRは大いに貢献することと思います。
次回もまたネタを集めてご紹介したいと思います。よろしくお願いいたします。