写真アプリでApple Intelligenceを使ってみた

写真アプリでApple Intelligenceを使ってみた

みなさんこんにちは。

ふと、そういえば Apple Intelligence って今どうなっているんだろう、と思って使ってみました。

機能は多岐にわたるみたいですが、今回は写真アプリで使ってみます。

他の機能もちょろっと紹介すると、だいたい以下が主な機能のようです。

  • メモやメール、メッセージなどのライティングツールでの要約や修正
  • 写真アプリでの検索や編集
  • Siri の機能強化
  • 通話の録音と文字起こし
  • Image Playground での画像生成
  • Safari での要約

私が実用するなら写真アプリと Safari での利用になりそうです。人によってはライティングツールや通話アプリで使っても便利かも。

Apple Intelligence の始め方

Apple Intelligence は対応デバイスが限られています。

  • iOS 18 以降
  • iPhone 15 Pro 、iPhone 15 Pro Max 、以降の iPhone

上記は iPhone の制限ですが、iPad 、Mac でも対応デバイスであれば利用することができます。

今回は iPhone 16 で利用しました。

利用にあたって Apple Intelligence を有効にする必要があります。設定は簡単でトグルスイッチをタップするだけです。

以下の手順で操作します。

“設定アプリ” > “Apple Intelligence と Siri” > “Apple Intelligence” のトグルスイッチをオン

そうすると AI モデルのダウンロードが始まります。AI モデルはストレージを約 7GB 消費するので注意してください。
(基本はオンデバイス処理だから仕方ないけど、iPhone の 7GB ってけっこうつらいな…)

写真アプリで使ってみた(本編)

検索機能

ダウンロードが終わったらいよいよ使ってみます。まずは検索機能から。

私はあんまり写真や動画は撮らないタイプですが、それでも 10 年分くらいのデータとなるとけっこうな量になります。
あの写真が見たい!となっても見つけるのにはすごく時間がかかってしまうこともしばしば。そんな問題が解決するような機能だとうれしいです。

動物の写真を検索してみたいと思います。見つけたいのは昔行った四天王寺動物園の狼の写真にします。

写真アプリの右上の検索ボタンをクリックして、「狼」と入力してみます。

バッチリすべての写真・動画が検索できています! Apple Intelligence を有効にしていない状態でもいくつかはヒットしていたのですが、抜けがありました。
狼の頭が映っていない写真でもヒットしているのは驚きです。これは Apple Intelligence の機能ではありませんが、文字起こしして検索してくれるのも便利ですね。

単語でなくても検索できるそうなので、今度は情報を追加して絞り込み検索のようにしてみます。寝ている狼の写真だけを探したいです。

「寝ている狼」で検索してみると…

犬などの別の動物の寝ている写真がヒットしました。せめてお目当ての写真もヒットしていればよかったのですが、さっきまでヒットしていた写真は表示されず…。

「狼 睡眠」 「寝ている犬」などで検索すると、他の写真もたくさんヒットはしますが、一応お目当ての写真を見つけることはできました。

狼以外でいくつか検索してみましたが、厳密な検索はなかなか難しそうです。自然言語での検索を謳っているけど結局ワード検索しているだけではという印象も強かったです。
ワードに付加情報を与えたり、ワードを増やすと余計な画像がたくさんヒットしてしまうため、短い単語で検索した方がお目当ての写真にたどり着くのがはやいかもと思いました。

検索精度は向上してはいるので、そこをどう評価するかというところでしょうか。
ただ、精度が向上していると言っても単語に合致する写真をすべて一覧にしてくれているかというと、抜けが多い印象があり、ストレージ消費と電池消費も考えると個人的には評価は低めです。

編集機能

次は編集機能です。これは Google の消しゴムマジックと同じ機能ですね。

観光地での撮影とかイベントでの撮影だと、知らない人が映り込んじゃうことは多いので需要は高そうです。

どの程度正確に物体認識をしてくれるのか、削除した場合の補完能力はどの程度なのかが気になるところ。

桜の写真から人を消してみます。二人映り込んでしまっています。夜の写真なので左奥の人の認識が難しそう…。

編集からクリーンアップを選択します。その後に消したいものを囲むか塗りつぶすのですが…あれ?もう選択されてる?!

しかも人だけじゃなくて影まで選択されています、すごい!クリーンアップでは選択と同時に削除されるので、実際にはこれは提案みたいです。
提案されたところをタップすると綺麗に人を写真から消すことができました。

今度は中央の人を水たまりへの反射含め、選択します。塗りつぶしも使ってみましたが、どちらでも綺麗に人の情報だけを選択・削除することができました。

元の写真の画質がそこまでよくないのもあるかもしれませんが、削除したところの補完もぱっと見は違和感がありません。

左下のレンズの反射のような光を削除した時に思ったのですが、補完が自然なので、レンズの光のような物体としての認識が難しいようなのもざっくりとした選択ができれば自然な形で削除してくれます。処理速度がはやいのも含めて高評価です。

最後に

今回は写真アプリで Apple Intelligence を利用してみました。

検索機能に関してはイマイチ、編集機能は写真をたくさん撮る人なら有用かも、という感じでした。

個人的にスマホはストレージの消費と電池消費が気になるので、求めるレベルが上がってしまいます。
写真アプリでの利用に関しては、特に編集機能は便利と思いますが、純正のアプリ以外を利用すれば元々実現できた機能とも思うので、評価が難しいですね。

Safari での利用も便利そうなので今度使って使ってみたいと思います。

ここまで閲覧いただきありがとうございました。

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