こんにちは! すっかり冬到来の今日この頃。みなさま元気にお過ごしでしょうか。
今回のブログはM.Mが担当させていただきます。
当社が本社を構える青森から1,700km離れた故郷熊本。 九州出身の筆者が感じた密かな共通点と青森の魅力に迫ります。
岩木山:青森の「津軽富士」と阿蘇山
青森県を代表する山、岩木山(標高1,625m)。津軽平野のどこからでも見える美しい円錐形の姿から「津軽富士」と呼ばれています。
岩木山を知るにつれ、故郷の阿蘇山(標高1,592m ヒゴクニ)と重なり、懐かしさが込み上げます。
- 活火山であること
- 地域のシンボルとして愛されていること
- 雄大な裾野を持つ美しい山容
- 地元の人々が「見守ってくれている」と感じる存在
阿蘇山が「阿蘇くじゅう国立公園」として九州の宝であるように、岩木山は津軽の精神的支柱。登山も楽しめ、山麓には温泉が点在しています。青森の酸ヶ湯温泉と熊本の黒川温泉は、どちらも「療養・湯治の場」として発展してきた、本格的な温泉地です。
ねぶた祭:熊本の火の国まつりに通じる情熱
青森の夏を彩るねぶた祭。巨大な人形灯籠(ねぶた)が街を練り歩き、「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声とともに、街全体が熱狂に包まれます。
ねぶた祭は今や海外の方にも人気の青森夏の風物詩ですが、熊本には火の国まつりや山鹿灯籠まつりがあることをご存知でしょうか。
- 灯りを使った幻想的な演出
- 地域総出で盛り上がる一体感
- 伝統を守りながら現代に継承する姿勢
- 観客も一緒に参加できる開放性(ねぶた祭は「跳人(はねと)」として誰でも参加可能。ちなみに筆者は「化人(ばけと)」で参戦の過去を持ちます!※化人については弊社長崎のブログ参照のこと)
山鹿灯籠まつりの女性たちが頭に灯籠を載せて踊る幻想的な姿と、ねぶたの巨大な灯籠が夜の街を照らす様子。表現方法は違えど、「灯りと祭り」に込められた地域への愛情に近いものを感じます。
縄文文化:三内丸山遺跡と日本のルーツ
青森県には三内丸山遺跡をはじめとする縄文時代の貴重な遺跡が数多く残っています。2021年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産にも登録されました。
実は、熊本県にも阿蘇の草千里周辺や各地に縄文遺跡があり、九州も縄文文化が栄えた地域なんです。
- 縄文人の高度な技術(大型建造物、土器・土偶の芸術性)
- 自然と共生する暮らし
- 豊かな食文化(北の海の幸、南の山の幸)
日本人のルーツを体感し、日本列島南から北まで、縄文の血が流れていることを思います。
赤い魅力
青森は言わずと知れたりんごの名産地、熊本はトマトやスイカが全国区に。
青森県は日本一のりんご生産地として全国にその名を轟かせています。その種類はなんと100を超えるとか。一方、熊本県はトマトの生産量が全国トップクラスで、特に「塩トマト」や「フルーツトマト」が人気を集めています。加えて、植木スイカに阿蘇の大自然で育った「あか牛(褐毛和種)」など、熊本は赤い特産品の宝庫。
ただ、こうしてならべてみますと、くまモンのおかげで熊本の特産品も少しずつ全国区になってきましたが、これだけ束でかかってもりんごの知名度には敵わないことを再認識してしまいました。
距離を超えた「ふるさと」の共通点
青森で感じる、地域への愛情、自然への畏敬、伝統文化の継承、そして豊かな食文化。その共通点が故郷熊本にも見えました。
- 雄大な山(岩木山、阿蘇山)
- 情熱的な祭り(ねぶたまつり、火の国まつり・山鹿灯籠まつり)
- 古代からの歴史(縄文文化)
- 温泉文化
- 豊かな食文化
- 美しい天守閣を有するお城(弘前城、熊本城)
デジタル化が進み、AIが台頭するからこそ、人と人との直接的な繋がり、実際に足を運んで感じる体験の尊さを感じますよね。距離は離れていても、「ふるさと」を大切にする心は同じ。
熊本県民の皆さん、そしてすべての旅好きの皆さん、ぜひ一度青森県を訪れてみてください。きっと、遠く離れた地に、もう一つの「ふるさと」を見つけることができるはずです。
「書を捨てよ、町へ出よう」ならぬ「スマホ置き、旅へ出よう」。青森が生んだ詩人・寺山修司の言葉になぞらえて。