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芸術の秋を満喫!『みんなの花展』で感じた生け花の美


芸術の秋、食欲の秋…と言われますが、食いしん坊の新人の私、K.R.は、たまには美しいものを見たいと思い、母の付き添いで「みんなの花展」という催し物へ行ってきました。この催し物は、生け花の小原流の青森支部が主催で、先生方や生徒さん達の素晴らしい生け花の展示や、生け花体験もできるというものでした。

昔、母が小原流を習っていたこともあり、また支部長さんが母のボランティア仲間という縁もあって、一緒に出掛けてみることにしました。(アイキャッチ画像は、支部長さんの作品です。作品の写真撮影の許可を頂いてたくさん撮ってきました。)

私が卒業した中学では、学科に生け花の授業もあり、たまたまその生け花の流派も小原流だったので、母は私を誘ったのだそうです。私は中学以来、お花を生けていませんでしたが、今回、久々に生け花体験をしてきました!前日は、中学の教科書を引っ張り出し、少し復習をしていきました。写真の右側の黄色い長い包みは、生けたお花を持ち帰る時に使いました。

生け花「小原流」

小原流は、明治時代の後期に小原雲心という方が始めたそうです。小原雲心が登場するまでは、生け花といえばほとんどが壺や花瓶に生ける形式のものだったようです。しかし、明治時代になり、様々な西洋の花々が輸入され、国内でも盛んに栽培されるようになり、人々の暮らしも西洋風になりました。

こうした中で、小原雲心は、新しい西洋の草花を自由に生けることができる花、自然の景観を表現できるような花として、新しい生け花形式を考案しました。これが「盛花」と呼ばれる生け花です。

盛花とは

花瓶などとは異なる平たい器に、花を「盛る」ように生ける方法です。飾る場所も、伝統的な床の間だけではなく、洋間や応接間、玄関などにふさわしいものとして注目を集めたそうです。

「盛花」はその後、各生け花流派にも取り入れられ、今では生け花の代表的な形式の一つとなっています。小原雲心の始めた「盛花」は、近代生け花の先駆けとなったそうです。

母と行った「みんなの花展」

会場には、小原流の専門家教授者、会員の皆さんの生け花作品が、様々な花器に生き生きと展示されてありました。

クリスマスやお正月が近くなってきたので、クリスマスらしい作品、お正月の玄関に飾りたくなるような作品、大きな枝や木を使ったダイナミックな作品など、様々でした。

私が卒業した中学校の生徒さんの作品もありました。

生け花体験

私は中学以来、生け花をしていなかったのですが、せっかくの機会なので生け花体験もしてみることにしました。

今回、生け花体験に使用したのは、丸葉ルスカスとカーネーションです。

お花の先生に少し直していただきました。

最後に

考えてみれば、私の卒業した中学では、お花、お茶、お箏の授業があり、貴重な体験をすることができました。自宅には、いつでも※「お盆点て」ができるように、和室には常にセットして置いています。母も昔、お茶を習っていたので。

※「お盆点て」とは、略式のお茶を点てる方法で、抹茶を入れる器である棗(なつめ)やお茶碗などを盆に載せてお茶を点てるやり方です。

また、お箏の授業では、このような爪をはめて、お箏を弾きました。

 

いつか、我が社のSさんの津軽三味線と私のお箏でコラボができたら…面白いかもと一瞬思いました。
しかし、「いや〜待て待て。我が家にはお箏がないから練習ができないな」…と、速攻で諦めた私でした。