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Power BI メトリックレポート(使用状況メトリック)とは?


Power BI サービス(Web)で使用することができる「メトリックレポート」(使用状況メトリック)という機能をご存知でしょうか?

※BIや公式のドキュメントでは「メトリックレポート」と「使用状況メトリック」で表記ゆれがありますが、本記事では、以降「メトリックレポート」で統一します。

「メトリックレポート」はPower BI Pro以上のライセンスを持っている場合に使用できる機能で、共有ワークスペースにあるレポートの閲覧状況などが分かる機能です。

メトリックで取得することができる情報

取得できる情報を簡単に箇条書きにします。

・レポートのアクセス数

・レポートのページ閲覧数

・レポートを開くまでにかかる時間

・一意な閲覧ユーザー数

・どの国から、どのブラウザを使用して、どうやってレポートを開いたのか

レポートにはスライサーが準備されており、期間を指定してこれらの情報を閲覧することができます。

メトリックレポートの構成

メトリックレポートは以下の4ページ構成になっています。

・Report usage

・Report performance

・Report list

・FAQ

キャプチャでなんとなく察した方もいるかもしれませんが、ページ名から分かる通り、このメトリックレポート実はすべて英語表記です…。

と言ってもFAQ以外は文章がほぼないので、英語が苦手な方でも読めるレポートだと思います。

それぞれのページについて解説します。

Report usage

このページからは、レポートの主な使用状況が分かります。

キャプチャだとアクセス数が16、一意なユーザー数が2人、全くアクセスされなくなっていることが分かります。(運用レポートだと問題ですね…。)

基本的にはこのページを見ればほとんどの情報を取得することができます。

Report performance

このページではレポートを開くのに必要となる時間とその推移、どのブラウザを使用してアクセスされているかが分かります。

データ量が非常に大きかったり、Power Appsと連携しているレポートだったりすると、レポートを開くまでの時間はけっこう気になる部分だと思います。

どこかのタイミングで急にレポートを開くのが遅くなったなどがあれば、このページを見ればすぐに分かります。

Report list

このページではワークスペース全体の閲覧状況を取得することができます。

メトリックレポートを行き来しなくても、他のレポートの閲覧状況が分かるので便利なページです。

FAQ

固定のテキストが記載されたページです。viewって何を表してるの?などが記載されています。

FAQの説明はAIに丸投げして要約文を作ってもらいました。

メトリックレポート内の言葉の意味はこの要約でだいたいと分かるかと思います。

  • ViewerとViewの違い: Viewerは指定された期間内にレポートを一度でも開いた人。Viewはレポートが開かれたイベントを指し、誰かがレポートを開くたびにカウントされる。
  • “Report opens/views”と”Report page views”の違い: “Report open”はレポートが最初に開かれたときに記録され、ユニークなセッション数を示す。一方、”Report page view”はレポート内の各ページが表示されるたびに記録され、ページレベルでの総ビュー数を示す。
  • Unnamed Users: 組織がユーザー情報を使用レポートから除外することを選択した場合、ユーザーは一意性を保つために「Unnamed [英数字]」として表示される。
  • View trendの計算方法: 選択した期間の前半と後半を比較し、ビュー数の変動を示す。
  • Typical report opening time: レポートを開くのにかかる時間の中央値で、全体の50%のレポートオープンアクションが完了する時間。
  • Opening time trendの計算方法: 選択した期間の前半と後半のレポートオープン時間を比較し、パフォーマンスの変動を示す。
  • Country情報が不正確な理由: ネットワークやプロキシの設定により、実際にアクセスした国とは異なる国からのアクセスとして表示されることがある。
  • 使用レポートの対象期間: 過去30日間のデータに基づいており、当日の活動は含まれない。期間を絞るためにDate slicerを使用できる。
  • 最新の活動データの表示タイミング: 使用レポートにはUTCタイムゾーンに基づく最後の完全な日のデータが含まれる。セマンティックモデルの更新時間に依存し、最大24時間かかる場合がある。
  • 使用データのデータソース: Power BI内部の使用メトリクスストアからカスタムコネクタを使用してデータをインポートする。
  • データの接続方法またはデフォルトレポートの変更方法: 使用レポートのコピーを作成し、レポートの詳細を編集できる。
  • 追加情報の入手場所: Power BIレポートの使用メトリクスを監視するための詳細は、モダンワークスペースエクスペリエンスのドキュメントを参照。

メトリックレポートの閲覧方法

メトリックレポートは、共有ワークスペースで使用状況を確認したいレポートの三点リーダー(その他のオプション)をクリックした後に、 [利用状況のメトリックレポートを表示] をクリックすることで閲覧することができます。

ワークスペースごとに、一回目のメトリックレポートの表示には時間がかかります。

さいごに

今回はメトリックレポートについて記載しました。

レポートを定期的に確認してもらうことを目的としている案件では非常に有用な機能だと思います。

メトリックレポートは本来閲覧のみできるレポートですが、レポートをコピーしてワークスペースに保存することができます。コピーして保存したレポートは自由に編集することができ、日本語化したり、スライサーを追加することができます。

もしかしたら次のブログ投稿で取り上げるかも…?

ここまで閲覧いただきありがとうございました!