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「ねぶた」と「ねぷた」


皆さんこんにちは。S.Y.です。

私は8月頭に開催された青森ねぶた祭りと弘前ねぷたまつりを見てきました。
「ねぶた」と「ねぷた」と言えば、名前がとても似ていて、地元の秋田に帰省した際には、2つの祭りの違いについて聞かれることが多々あります。
私も2つの祭りの違いをはっきりとわかっているわけではないので、今回は改めて「ねぶた」と「ねぷた」のそれぞれの特徴をまとめてみました。

「ねぶた」と「ねぷた」名前の由来

調べてみると、どちらも確かな起源はわかりませんが、「眠り流し」という行事から「ねぶた」または「ねぷた」という名前に変化したと考えられているようです。
「眠り流し」とは、暑さが厳しく、農作業の忙しい夏期に襲ってくる睡魔を追い払うための農民行事です。
「ねぶた」も「ねぷた」も元は同じ行事から派生したもので、名前が絶妙に違うのは、単に地域による呼び方の違いということだそうです。
私は青森市で見られる人形型の灯籠が「ねぶた」、弘前市で見られる扇型の灯籠が「ねぷた」だとばかり思っていましたが、灯籠の形と名前に直接的な関係性はないことがわかりました。
次にそれぞれの祭りの特徴について簡単にまとめました。

青森ねぶた祭り


立体的な人形型の灯籠

掛け声
「ラッセーラー、ラッセーラー」

審査基準
・ねぶた本体(躍動感、重厚感、全体的な見栄えなど)
・運行・跳人(跳人の一体感、服装など)
・囃子(リズム、テンポ、強弱など)

見どころ
近くまで来て、ねぶたを観覧者側に倒すように傾けます。
ねぶたの大きさと躍動感あふれる灯篭を間近で感じることができます。

跳人の中に化人(ばけと)と呼ばれる白塗りをして様々なキャラクターに化けた人達がいます。
はやりのアニメキャラクターなどもいて見ていて面白いです。

弘前ねぷたまつり


扇型の大小様々な灯籠

掛け声
「ヤーヤドー」

審査基準
・運行(服装、運行形態など)
・構造(がく、開き、バランスなど)
・絵(「動」や「静」の表現、色の濃淡、色彩など)
・囃子(リズム、笛・太鼓の調和など)
・印象(その他心をつかむ加点要素)

見どころ
ねぷたの両端に取り付けられた紐を持って全力で周りを走ることで、ねぷたを回転させます。
同じ位置からでも、ねぷたを360度見ることができます。
また、大型のねぷたを回す様子はかなりの迫力です。

ねぷたは小型のものも多く、保育園や小学校低学年くらいの子供達も多く参加していて、頑張って囃子を演奏したり、ねぷたを引っ張ったりする姿に癒されます。

大型ねぷたの上には人が乗っていて、その人に向かって手を振ると、手を振り返してくれます。

まとめ

「ねぶた」も「ねぷた」も「眠り流し」という行事に由来すると考えられていて、名前も似ていますが、灯籠の形や大きさ、演出、祭りの雰囲気など異なる点も多くあります。
また、それぞれの審査基準についても調べてみたところ、青森ねぶた祭りでは、ねぶた本体に加えて跳人の服装や動きも重視されること、弘前ねぷたまつりでは、灯籠の扇の形やそこに描かれる絵についての審査項目が細かく設定されていることなども知ることができました。
審査基準を知ったことで、来年はより楽しめる気がします。

最後まで読んでくださりありがとうございました。