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津軽じょんから節聴き比べ


皆さんこんにちは。S.Y.です。

何度か津軽三味線に関するブログを書かせていただきましたが、今までは文章での説明ばかりで、実際の三味線の音をお伝えすることができていませんでした。

今回は自分の演奏を録音し、ブログの中で聴けるようにしてみたので、時間がありましたら三味線の音も聴きながらブログを読んでいただけると嬉しいです。

※すべて1分程度のShort Ver.となっております。
ちゃんとした録音機材などを持っているわけではないので、音質はあまりよくないかもしれませんが、ご了承ください。

4種類の津軽じょんから節

津軽じょんから節には大きく分けて「旧節」「中節」「新節」「新旧節」の4種類があります。
時代によって好まれる民謡・三味線のスタイルに合わせるため、テンポやリズムを変化させ、4種類の津軽じょんから節が作られたと言われています。
ぜひその違いを聴き比べてみてください。

旧節

 

最も古い津軽じょんから節で、明治時代に作られたと言われています。
この旧節は、三味線よりも手踊りを引き立たせるため、テンポが速く、跳ねるような軽快なリズムが特徴的な曲です。
”この旧節”という言い方をしたのは、実は旧節にはテンポやリズムが異なるいくつかのパターンが存在するためです。
私はまだ他のパターンの旧節が弾けないので、今後練習していきたいと思います。

中節

 

旧節の次に古く、大正時代に作られたと言われています。
中節は、三味線よりも唄を引き立たせるため、ゆったりとしたテンポで、3拍子のリズムが特徴的な曲です。

新節

 

戦後の民謡ブームのときに作られたと言われています。
新節は、三味線の音を主役とするため、中節よりもテンポが速く、疾走感のあるリズムが特徴的です。
よく津軽三味線の大会でも演奏されています。
また、アニメやバラエティー番組のBGMで聴こえてくる三味線の音は、この新節のフレーズであることが多いです。

新旧節

 

作られた時期は正確には分かりませんが、最も新しい津軽じょんから節です。
新旧節は、徐々にパフォーマンス性が高くなり複雑になっていく新節に、昔のより民謡らしい雰囲気を合わせたような、どこかゆったりと聴こえるリズムが特徴的な曲です。

いかがだったでしょうか。
同じ津軽じょんから節でも、4種類それぞれで異なる雰囲気があったと思います。

個人的には旧節がなかなか上手く弾けなかったので、もっと練習したいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。