こんにちは!
今回のブログは、O.M が担当します。
以前こちらの記事で、AI を使用したミュージックビデオについてお話ししましたが、
今回もK-POPとAIに関するお話をしたいと思います。
チッケムって知っていますか?
みなさん、「チッケム」をご存知ですか?
日本語に直訳すると「直カメラ」という意味なのですが、
「一人のメンバーだけを追って撮影した動画」のことです。
「推しカメラ」や「FanCam(ファンカメラ)」とも呼ばれたりします。
Copilot にも聞いてみました。
Copilot が説明している通り、
元々はコンサートや音楽番組で、ファンが特定のメンバーを撮影した動画のことを指す言葉でしたが、
今では所属事務所や音楽番組の放送局が公開する動画のことも「チッケム」や「ファンカム」として呼ばれるようになりました。
韓国の音楽番組では、実際に放送されたグループ全体を映した動画と、
この「チッケム」が番組放送終了後にリアルタイムで公開されます。
放送版
IVEという日本でも活動しているグループの「HEYA」という曲の放送版の動画です。
チッケム
同じ放送回の動画で、ユジンというメンバー(デニムパンツを履いたメンバー)だけを追いかけて撮影しているチッケムです。
この動画を見ていただくと、チッケムがどのようなものか分かりやすいかと思います。
グループ全体の通常の動画だと、カメラから外れてしまう様子まで撮影されているので、
K-POPファンの間ではとても人気のあるコンテンツの一つです。
(さまざまなグループのチッケムを調べてみたところ、再生回数が1億回を超えるものもありました…!)
放送局がチッケムを撮影する場合、
「メンバーの人数分のカメラと撮影スタッフがいるのだろうか? 製作費がとてもかかるんじゃないか?」
といつも不思議に思っていたのですが、
チッケムを制作するためにAIを使用したシステムを導入する放送局もあるそうです。
どのようなシステムかというと、
一台の高解像度のカメラでグループ全体の動画を撮影し、
※イメージ画像はDALL・E3 で作りました
このようなイメージで、撮影した映像からメンバーそれぞれの顔をAIに認識させることで、
一人のメンバーをずっと追いかけているような動画を作ることができるそうです。
フォーメーションで他のメンバーの後ろに隠れた時や、舞台袖にはけた時も
対象のメンバーから離れずにずっと追いかけているので、
全て人が撮影していると思っていて、AIを使っていると知った時はとても驚きました。
サムネイル画像も、一番写りの良い(ファンが喜びそうな)画像をAIが選ぶことで、
製作費を抑えながら、リアルタイムで動画を公開することができるそうです。
ちなみに、チッケムの中には「Face cam」と呼ばれる顔をメインに撮影するチッケムなどもあり、
一つの放送回だけで何パターンも楽しめるのも、面白いポイントです。
今回のブログは以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
また次回もお楽しみに!