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Power Automateフロー共有時の接続の注意点


みなさんこんにちは。

今回はPower Automateのフロー共有についてのお話です。

Power Automateではフローを複数人で管理している場合やフローの管理を引き継ぐ場合に共有機能が使用されます。

共有されたユーザーのフロー編集

フローの共有で特に注意が必要なのは共有された側のユーザーです。

フローではSharePointをはじめ、様々なコネクタを利用することができます。コネクタによって接続を作成しなければいけない場合があります。

共有された側のユーザー、つまりフローで使用している接続の所有者でないユーザーがフローを編集しようとすると以下のようなエラーメッセージが表示されます。

この状態では設定の詳細を確認することができません。

共有されたユーザーのフロー保存

そして本当に注意が必要なのはフローの保存です。

設定値などが見えず一見エラーが発生しているようなこの状態でもフローを保存することはできます、できてしまいます。

ですので接続が関係ない部分だけを修正してフローを保存してしまう場合があります。

これが非常に厄介なことになります。

例えばSharePointの [項目の作成] アクションを使用しているフローでこれを行うと、

このアクションの値の設定がすべて消えます。

元のフローで以下のようにたくさんアクションの設定を行っていても、アクションの設定がすべて消えるので空白の行が作成されるようになります。

関数をたくさん書いているときは悲惨ですね…。

フローを共有されたときは

前述の問題があるため、基本的に複数ユーザーでフローを編集することは望ましくありません。

管理を複数人で行う場合であっても編集作業だけは一ユーザーで行うようにしましょう。

フローを引き継いだ場合にはまずは各アクションで自分の接続に変更しましょう。

さいごに

ここまで閲覧いただきありがとうございました。

複数人でフローを編集した時に発生する今回の問題ですが、必ずしもエラーが発生するわけではないため、問題に気づきにくいです。

他人の接続の場合、設定値が最初から確認できないので、クリアされたのかどうかというのも確認が難しいです。

最近業務でこの問題が発生し、エラー原因を突き止めるのにかなり苦労しました…。

フローの共有時以外にも接続が問題になることは度々あるので、みなさんもお気をつけください。