頂上を目指す過程を味わう
皆さま、こんにちは!本日のブログはM.Mがお届けします。
全国的に開花宣言の声が聞かれ、本社青森にも春が訪れつつあります。
今回は、私の趣味の一つとも言える「登山」を通じて感じた日常の味わい方についてお話しさせていただきます。
皆さんは、何か目標に向かっている時、「早く結果を出したい」「最短距離でゴールしたい」と焦ってしまうことはありませんか?
今の世の中、効率や結果がすべてだと感じられる場面も多いですよね。
最近私は、山を歩く中で少し違う視点を持つようになりました。
暗闇と静寂の中で
先日、ご来光を目指して夜の山を歩く「夜間登山」をしてきました。
視界はヘッドライトが照らすわずかな範囲だけ。周囲は深い闇に包まれています。聞こえてくるのは、自分と同行者のザッザッという足音と、静かな息遣いだけ。
昼間と様相を異なる暗闇の中「早く朝が明けないかしら」「早く下山して美味しいごはんにありつきたい」
最初はそんな焦りに近い感情でいっぱいでした。でも、無心で一歩一歩踏みしめていくうちに、ふと五感が研ぎ澄まされていくのを感じます。
世界が変わる瞬間
夜明けが近づくにつれ、どこからか鳥の声が響き始めました。
止まっていた空気が動くように、優しい風がふわっと頬を撫でます。
「ああ、今、自分は大きな自然の中に抱かれている」、そんな言葉にできない心地よさを感じたのです。
やがて朝日が顔を出すと、それまで隠れていた険しい岩肌や、深い緑の木々が、圧倒的な美しさで目の前にくっきり現れました。暗闇の世界から、色彩豊かな世界への劇的な変化。
その時の感動は、今でも忘れられません。
「過程」を楽しみ、じっくり味わうということ
もし、ヘリコプターやロープウェイなんかで頂上まで運ばれ、その景色だけを見せられたとしたら、これほどの感動はなかったはずです。
あの暗闇の中を、一歩一歩、息を切らしながら歩いた「過程」があったからこそ、目の前の自然がこれほどまでに愛おしく、輝いて感じられたのだと思います。
私たちはつい、目標を達成すること(=頂上に立つこと)ばかりを重視して、その途中に吹いている「優しい風」や「鳥の声」に気づかず過ごしがちです。
でも、人生のほとんどは「途中の道」でできています。
日々の足跡を愛おしむ
山から下りた今、私は日常の小さな出来事にもっと目を向けたい気持ちになりました。
面倒だと感じていた家事の時間や、通勤の道のり、そして成果が出るまでの仕事にまつわるあれこれ。それらも「早く終わらせるべきもの」ではなく、その瞬間を味わうべき「プロセス」の一部なのだ、と。
結果を急ぐのを少しだけやめて、今この瞬間の「足音」や「風」に意識を向けてみる。
すると、いつもの見慣れた景色も、全く違った輝きを持って現れてくれるかもしれません。
みなさんの日常にも、優しい風が吹く瞬間がありますように。