こんにちは。セロニアス・モンクの煙が目に染みるが好きなスモーカー平井です。
昔、ハイライトは一箱80円でした。120円に値上がりしたときはショックでした。その後、ピースライトに乗り換えたのですが、240円だったでしょうか。
それがなんと、400円台に一気に値上がりしたじゃないですか。
いくらお国のためとはいえ、400数十円は高すぎる。
ということで、値上げを機にパイプたばこに切り替えることにしました。
うんうん、それを機に禁煙するというのが、正しいんでしょうね、政治的に。まぁ、しかし、わたしはpolitical correctness系のことって、苦手なもんで。
さてさて、パイプたばこですが、昔はどこのたばこ屋でも売ってたものです。青森だと松木屋デパートとかカネ長武田デパートの1階のたばこ売り場で各種パイプたばこが売られていたものです。
学生の頃にパイプたばこを試したことがあったのですが、その時、パイプたばこは長持ちするな、と思ったものです。長持ちするんだけど、紙巻きたばこに比べて、煙がきついというか、口の中がヒリヒリするので、ニコチンを接種するならやはり紙巻きたばこのほうがいいや、となっていたわけです。
で、まぁ、10年ほど前にたばこが一箱400円台に値上がりしたときに、渋谷駅の地下のお店でパイプやらなにやら買い込んで、数十年ぶりにパイプタバコを吸ってみたわけですが、これが、まずい・きつい・痛い。
うわ、これ、苦行。もう、ムリ。って感じだったんですけど、パイプが慣れてきたのと、吸い方のコツをつかんでからは、これがね、んまいんだ。
もう、普通の紙巻きたばこには戻れません。わたしは。あくまでも、わたしの場合ですけどね。まぁ、普通はやめといたほうがいいと思います。きっと、まずい・きつい・痛い目に会うと思います。
それでは、ちょいと説明しましょう。
まずい・きつい・痛い、ですが、新しいパイプだと、葉っぱが燃えるときに、パイプの内側の木が焦げて、たとえていうならば、落ち葉炊きの煙を吸っているようないがらっぽさがあって、まずい。でもって、葉っぱの燃焼温度が高いので、煙がきつい。煙の温度が高いので、口の中をやけどして、痛い。
もう、ろくなもんじゃないですねー。苦痛なだけですよー。
が、しかーし!我慢してパイプたばこを続けているとですね、パイプの内側にカーボン層が形成されてくるんですよ。
たぶん、たばこの灰がヤニでパイプ内側にこびりついたのが、タバコが燃える熱で焼き固められて、みたいな感じでカーボン層ができるんじゃないかと。まぁ、煙突の内側に煤がこびりつくようなものかと。
で、このカーボン層ができるとですね、これが断熱層となるため、もうパイプの木が焦げる匂いしなくなると。これが、パイプが慣れた状態。
じゃぁ、吸い方のコツというと、まず、パイプたばこは紙巻きたばこのように吸ってはいけない、ってことなんですよー。紙巻きたばこのように吸うと、葉っぱの燃焼速度が速くなって、煙がきつくて口の中やけどする状態になるわけです。
じゃぁ、どう吸うかというと、口のなかにちょいちょいと吸います。で、パイプのマウスピースの両脇から煙を吹き出しつつ、パイプの中にもちょいと煙を吹き戻します。この、吹き戻しがパイプ独特の吸い方。
パイプたばこって、ほっとくと火が消えるんですよ。
なので、ちょいちょいと吸いつつも、ふいっ、ふいっと吹き込んでやらないと、燃やし続けることができないんです。
でもって、吸ったり吹いたりする勢い強いと、燃焼温度が上がって、煙が辛くなっちゃうので、燃え続けることができるぎりぎりの弱さで、吸ったり吹いたりしないといけないわけで、まぁ、これはやはり、コツとしか言いようがないですねー。
パイプやパイプたばこの種類によっても変わるし。
そういうわけで、幾多の困難を乗り越えた末に、ようやくパイプたばこはんまいと感じられるようになるわけです(個人の感想です)
こちらが私のパイプたばこの皆さんです。
左上から時計回りに、
- ローランドって日本のメーカー製のパイプ。形としてはビリヤードタイプってやつですかね?楽天で7000円くらいで買ったかしら?
- パイプタバコ。マックバレンのバニラ・トフィーってやつ。焼き菓子のようなあまったるい香りがします。以前はオルスボのバニラってのを吸っていたんですが、ここらじゃ売ってなくてねー。
- パイプクリーナー。パイプのステムの掃除に使います。まぁ、煙突掃除のブラシみたいなもんです。パイプたばこを吸っていると、葉っぱの水分がじゅるじゅると溜まってくるんですが、それを吸い取るのにも使います。
- オイルライター。たばこに火をつけるときに、ちょいと時間がかかるので、オイルライターの方が火皿に火を回しやすくて、わたしは好みです。オイルライターのオイルの匂いが気になるので避けるという人も、います。
- コンパニオン。いや、おねいさんじゃないから。葉っぱを火皿に詰めたり、火皿の上の方で燃えた灰を押しつぶすのに使うタンパー、火皿から灰をかき出すスプーンなんかがセットになったものです。これは500円くらいの安いものなんですが、チェコ製です。チェコ製といえばチェスカー・ズブロヨフカCz75を思い出す貴方とはお友達になれる気がします。
さて、これが、たばこの葉っぱです。こんな感じでポーチに詰められて売っています。このマックバレンのバニラ・トフィーは50グラム入りで1230円。これでだいたい10日から2週間くらい持ちます。コスパいいでしょー。
これを、パイプの火皿に詰めて、
コンパニオンのタンパーでちょいちょと押し込みます。詰めすぎると、空気が通らないので、詰め込み注意です。
ちょいちょいと吸いつつ、詰めたたばこの表面に火を回します。すると、燃えたたばこの葉っぱがちりちりと盛り上がるので、それをまたタンパーでちょいちょいと押して、表面を均します。それからまた全体に火をまわして、やっと一服できる状態になるのだー。
で、私の場合は、火皿の上に手をかぶせるようにして吸います。火皿に手のひらをかぶせて、吸ったときに吸い込まれる空気の量を調整します。
うん、パイプたばこって、いちいちめんどくさいな。
でも、んまいんだ、これが。
人様には、おすすめしませんけどね。というか、やめといたほうがいいです。まずくてきつくて痛い目に会いますから。
それではまたお目にかかりましょう。