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第106回 全国高校野球選手権大会開催中


こんばんは。Y.Sです。

連日パリオリンピックで日本選手の活躍が目覚ましく、ついつい夜遅くまで見てしまいますがこの時期と言えばやはり外せないのが甲子園でございます。
15年程前の話になりますが、私も野球をしておりました。
私が野球をしていたのは小学校~中学校までの9年間であり、高校野球に触れていない為甲子園は常に尊敬の眼差しで選手や出場校を見ています。特に地元の出場校は毎年気になって地方大会を追う年もしばしば…

なぜそこまで地元の出場校が気になるかというと雪国の野球の辛さというのを経験しているからかもしれません。

雪国の野球環境

雪国で野球をするというのは、本当に過酷なことです。
11月から4月までの長い冬の間、グラウンドは雪に覆われてしまい屋外での練習はほぼ不可能でした。
雪が積もったグラウンドではボールが見つからないし、ただ歩くのもひと苦労でした。冬の練習は体育館でのトレーニングが主流になり、素振りやランニングなど限られたメニューで体を動かしていました。時には除雪をして雪を押し固めた状態でグラウンドを整備して練習しました。しかし、やはり土の上でプレーする感覚とは違うのでどうしても物足りなさを感じていたのを覚えています。

そして、ようやく春が訪れ雪が解け始めると今度はグラウンドの整備が待っています。溶けた雪がグラウンドに溜まり水浸しの状態になってしまうため、まずは排水作業を行わなければなりません。この排水作業は思った以上に手間がかかり、時には数週間もかかることがあります。その上、グラウンドの土の状態が悪い場合には黒土を新たに入れ替える作業も必要になりこれがまた大変な作業です。
こうしてようやく外での練習が可能になるのがGWの頃。その時点で、地方大会まで残された時間はわずか1か月半程度です。この短い期間でチームの仕上げをしなければならないというプレッシャーは、相当なものでした。

そんな厳しい環境で練習を重ねてきた選手たちが甲子園に出場すると聞くと、もう自然と応援に力が入ってしまいます。彼らがどれほどの努力を重ねてきたのか、その背景を想像するだけで心が熱くなります。冬の寒さで指先が割れてしまったり、ボールの冷たさに痛みをこらえながらそれでもひたむきに練習を続けてきた選手達。その努力が実を結び、甲子園という大舞台に立つ姿を見ると、感動せずにはいられません。

 

先程地元である北北海道代表の白樺学園の第1回戦が終了しました。

惜しくも長崎県代表の創成館に1-0で敗れてしまいましたが、白樺学園の選手たちが見せたプレーには心から拍手を送りたいと思います。

勝負事の世界ではありますが甲子園は勝ち負けだけでなく、選手たちがその過程でどれだけの努力をしてきたかを感じることができる場だと思っています。特に厳しい環境にいる選手達の頑張りを見ると、自分の置かれた状況で精一杯頑張ろうという気持ちになれます。だからこそ毎年この時期が来ると、甲子園を見ながら熱くなってしまいます。

今年もまた全国の高校球児たちが繰り広げる熱戦を通じて活力をもらい良い夏を過ごせたらと思います。
白樺学園の選手たち、本当にお疲れさまでした。