こんばんは。SCD プラットフォームビジネスユニット エンジニアの新宅 伸啓です。
最近、社内ではMicrosoft Teamsという社内グループチャットソフトウェアの利用が促進されつつあります。
Microsoft Teamsは、チーム単位でメンバーを構成し、その中でOffice 文書の共同編集・チャット・ビデオ会議ができるソフトウェアです。
Office デスクトップアプリで共同編集できるのはもちろんのこと、Webブラウザ上のOffice Onlineや、Teamsのウィンドウ内でOffice Onlineを開いて共同編集することができます。
…と言いたいのですが困ったことが。
私の場合は、基本的にデスクトップアプリで編集していました。
主な理由は、Office 365でのOffice Onlineの機能が、個人用Microsoft アカウントで利用できるOffice Onlineと何ら変わりないことです。確かに、デスクトップアプリに比べれば開くまでの時間は若干短いのですが、Onlineの機能の制限が多すぎるために、結局デスクトップアプリに戻ってしまいました。
それでも起動は早いので、Onlineを使うケースは時々ありました。
PowerPointに画像を貼り付けておいて閉じるだけなら…と思ったのですが、透過PNGを正しくペーストできない問題が発生しました。旧ペイントと同じ現象で、貼り付けることは可能なのですが、その際に透過情報が失われ、透過していた部分が白背景に置き換えられてしまうという現象です。
特に、PowerPointの提案書などに貼り付ける画像類は、アイコン様のものがほとんどで、多くの画像は背景が透過されています。綺麗に見せるために透過しているはずのせっかくの画像が、Onlineで貼り付けることによって白背景に置き換えられてしまうのは、事実上使い物にならないということになります。
さらに、他にも困ったことが。
社内メンバーとセクションやページ等に分担して、Microsoft Teamsで管理しているOffice 文書を同時に共同編集していた時のことです。もちろん、私はデスクトップアプリで編集していました。
あれ、さっき変更したはずの文の内容、画像の位置がもとに戻ってる…？
いやいや、気のせいだ…。きっと疲れているんだよ…。
…よし、直したしこれでOK。（約10分後)
あれえええええええええええ！？やっぱりもとに戻ってて編集が無かったことに！！！
極めて不幸な事故です。せっかく位置も微細に調整したり、やっとのことで思いついた文章を書いたのに、虫食い的に元のプロット状態に戻ってしまう現象が定期的に起こったのです。
当時、3～4人で同じファイルを共同編集していたため、人数が多すぎるのかと思いましたが、これまでに同じような問題が起こったことはありませんでした。
そんな中、この定期的に起こるバグと闘いながら作業をしていると、ひとつの法則が見えたのです。
これまでバグが起こっていなかったのは、「全員がOffice 2016 デスクトップアプリを使っていた」ということです。ファイルを開いている人全員に作業環境を聞いたところ、1人だけOffice Onlineで編集していた人が混じっていました。その人がOffice Onlineを閉じ、Office 2016デスクトップアプリに切り替えた後は、確かにこの戻ってしまう問題が無くなりました…。
まとめ：閲覧は無問題、極力編集はするな
- 編集の機能制限が厳しい
- 透過画像がまともに扱えない
- 共同編集の同期もまともに使えず、周りに悪影響を及ぼす恐れがある
正直、最後の編集が無かったことになる現象のせいで、かなりタイムロスをしてしまいました。
Microsoft TeamsもOffice Onlineでの表示がデフォルトなので、デスクトップアプリで開くのをデフォルトに設定できるようにしてほしいところです。ちょっとだけデスクトップアプリで開く手間が多くて面倒ですが、Office Onlineで編集するよりはマシかなと思いつつ、我慢しています。
というわけで、Office Onlineは起動が早いだけで、他に良いことはあまりないといえるかもしれません。
Office Onlineで行うのは見るだけにしておいて、編集をするなら素直にデスクトップアプリを開きましょう。
