政治がアイコン化している。
長い停滞、広がる格差。政権への期待値なんてとっくに底をついた。
いまや「分かりやすいワンフレーズ」を掲げるだけの人や党が票をかっさらう。
押しても自分のプラスにならないアプリのアイコンなんて、もう誰もタップしない。
目新しく見えて SNS で「受け」れば OK――極右やカルトでも、映えりゃ押されちゃう。
そんな現実
2025 年参院選をざっくり振り返る
- 国民民主党が掲げた「消費税 5 %」「ガソリン減税」は、数字が一発で伝わる分かりやすさで躍進。
- 参政党は「日本人ファースト」を旗印に、シニア層の “中国人観光客イヤだ” 感情をがっちりキャッチ。
- 自民・公明・共産・社民… は “昔のアイコン” になりつつあり、タップ率低下。
- 立憲民主も、“仲間入り間近” に見えてしまったのが痛手。
という訳で、
アイコンの鮮度 × SNS 映え――そこに票が集まった、
というシンプルな図式に見える。
具体的に何が起きたかだけど…
現象 | 身近なたとえ |
---|---|
ワンフレーズ至上主義 | アプリの通知バッジみたいに、「減税!」「日本人ファースト!」と赤丸でアピール。中身を開く前にタップしちゃう。 |
SNS の“短尺アルゴリズム” | 短い動画・切り抜きがタイムラインの主役。政策の細部より、敵か味方かを即断させるイメージが拡散。 |
財政ポピュリズム | 給付・減税など即効ワードが乱舞。「どうやって?」の部分は曖昧なまま。 |
選挙のエンタメ化 | 候補者自身が“バズる配信者”化。視聴率を取りたいメディアもショーアップに乗る。 |
リベラルは「映えない」のだね
そもそもリベラルは、その大義(人権とか多様性)と語りたいけど、いつ効くんですか?に答えられない。
そんな簡単な話じゃない訳ですよ、最初から。
シナリオベースなんだけど、そこにリアリティが全く見えない。これも昔から。そのシナリオすら発信できてない。確かに。
ただ、「もう押したくないアイコン」だらけの画面でも、タップしない自由は私たちに残ってる訳で、
ワンフレーズの誘惑にワンクッション置く。
それだけで未来は、ほんの少しラクになるかもしれません。
次々、現れる新しいアイコンを押し続けるのか、しばし考える時間を取るのか。
(このアイコンは各政党の正式なアイコンではなく、生成AIに作ってもらったものです)