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センスが輝く日


どうもこんにちは。
また血まみれ気配に不穏な兆候が見え隠れしている石山です。


 

今回は、『 センス 』 について話してみたいと思います。

美術やスポーツなどの才能を表す時によく耳にする 『センス』 という言葉があります。
スポーツ的なほうのセンスについては、サッカーを頑張るも三軍で10番を着るという悲しきバロンドールには何も語れないので、

今回は、美術的なほうのセンスについての考察ということでよろしくお願いします(;◜◡‾)

センスとは

センスが無いってのは、
  自分のセンスの足り無さを知らないやつの事さ

こんな、21世紀初頭に T.Ishiyama(1976~) 氏が言った言葉があったりしますが、

センスとは、
『 本当に良いものを良いと思える 』
『 抽象的な答えを感覚的につかめる 』
ことであり、美的感覚や感性といったような言葉でも表されます。

個人的には、
『 ものごとの頂点と底を理解したうえで、
平均点のボーダーを正しく引けるだけの知見があるかどうか。 』

がセンスだと考えています。

インプットセンスとアウトプットセンス

さらにセンスを2つにわけるならば、
「 インプット 」 と 「 アウトプット 」 に分けられます。

インプットは、
『 成果物を正しく評価できる能力 』

アウトプットは、
『 正しい成果物を作成できる能力 』

とでも言えましょうか。

天才ならばアウトプットのセンスだけが優れているという稀有なケースもあるかと思いますが、
基本的に我ら凡人は、インプットセンスを磨いてはじめて優れたアウトプットセンスが得られます。

磨いたインプットのセンスを駆使し自身の成果物に対して客観的に正しく評価し、ビルドアンドスクラップを繰り返す事ではじめて優れたアウトプットは生み出されるのです。

センスを磨くのに遅いということはない

「私はセンスが無いから」と諦めに似た言葉を吐く人をよく見かけますが

まったくもって諦める必要はありません!一握りの「天才」と呼ばれる人たちを除けば、われわれ凡人が得られるセンスという能力は、基本的には先天的なものではなく後天的な積み重ねによって得られる能力です。

つまりセンスは、今からでも磨くことができます。

センスを磨くには

もちろん、定石や理論を学んだりという座学からはじめるのも良いですが、
個人的には、実践して自身で実感していく方法をお薦めします。

例えば、「 綺麗な印刷物を作るセンスが欲しい 」 という場合であれば、

① まずは、印刷物をたくさん見る
出来れば、プロが作った印刷物も、病院に貼ってあるような素人の印刷物も別け隔てなくたくさん見ることが重要です。新聞の折込チラシでも、雑誌のページでも、お店に張り出されたポスターでも、世の中にはたくさんの印刷物が溢れています。

② つぎに、考察する
なぜ綺麗に見えるのか、素人の印刷物と何が違うのか、素人なりに良くできた印刷物は全然ダメだった時とどこが違うのか といったことを考察します。間違っていてもいいので、綺麗に見える原因、ダメに見える原因について 自分なりの仮定考察をたくさんリストアップしましょう。

③ そして、作る
真似て作るもよし、完全オリジナルを作るもよし。
② でリストアップした仮定考察を試しながら、たくさん手を動かすのが大切です。

④ 最後に、繰り返す
③ で出来上がった自分の成果物を ① の中に加えて客観的に見て、再び ② で考察します。
一度 ③ を実践すると、二度目の ①② は見え方が変わってくるのが実感できるかと思います。

ただし、こうして積み重ねた自分の中の基準も世の中の流行と同じようにすぐに移り変わってしまうので、日頃から磨くことを繰り返して常に自分の中に新しい基準を持つことも大切です。

 
これを繰り返し、成果のあった仮定、間違いだった仮定、新たな疑問として挙がった仮定 を自分の中に積み重ねることが、センスの種になっていきます。

他の場合でも一緒。
映像センスが欲しいならば、TVCM や 番組のOP/ED、音楽PV などを使って同じことをすれば良いし、
3D造形のセンスが欲しいならば、3Dモデルや お寺の仏像、車のディテールなどを使って同じことをすれば良いのです。

そうやって、
どういう点がプロらしく感じるのか、どういう点が素人っぽさに繋がるのかを理解し、どこに両者のボーダーがあるかが分かるようになってくると、あなたも立派な『 センス 』のある人の仲間入りです。

まとめ

保育園時代のスケッチブックを開けば、幾何学模様よりも難解な記号しか並んでいなかった少年も、『 少年ジャンプ 』 を見ては歪な悟空を描き、『 風の谷のナウシカ 』 を見てはずんぐりむっくりなガンシップを模写し、『 棟方志功 』 を見ては贋作を版画の課題に提出して怒られたりと 苦い失敗とささやかな成功を積み重ねを経て今に至ったりするわけです。

美術におけるセンスを得るという行為は人類の集合知にアクセスして正解を引き出せるだけの知見を得るという事。

良いものを見ることで到達点を知り、その理由を考察することで知見を広め、試作することで自分に足りない部分を発見し、それを繰り返すことで高められ、到達点へ近づくことができます。

一朝一夕なものではありませんが、磨き続けている人が圧倒的に少ないというのも事実です。

もし他人よりもセンスが欲しいと願うならば、
今日から一日ひと磨きずつでも積み重ねていくことで、ある日突然 センスの輝く日が来るのかもしれません。


ということで今回はここまで。

次回お楽しみに。