本は牛歩、仕事はワープ
念願の小説『重力ピエロ』を、ついに手に入れました。オークス馬の名前にもなった一冊です。アマゾンで探したらデジタル版しかなく、紙の本はどこもかしこも売り切れ。「ご縁がなかったか……」としょんぼり。それでも諦めきれず、『重力ピエロ』を探しに、近所の本屋さんへ。すると——いたんです。本屋さんは裏切らない。ほくほくの一日でした。
ところで、もう一冊『プロジェクト・ヘイル・メアリー』も絶賛“読みかけ”中です。息子が「まま、これ好きそう」と上下巻をプレゼントしてくれた、なかなかの親孝行ぶり。物語はめちゃくちゃ面白い。面白いんです。なのに、ページがちっとも進まない。10年前の私なら、寝食を忘れて一気読みしていたはず。それがいまや牛歩戦術。この変化、いったい何ごと……まさか、歳? いや、聞かなかったことにします。『重力ピエロ』は競馬の香りがするので、こっちは俄然やる気。読むのが楽しみで仕方ありません。
さて。本がスローモーになった一方で、最近とんでもなく爆速になったことがあります。AIを使った会計伝票の登録です。なんと、私が手を動かす作業が、体感で20分の1。……いえ、20分の1はさすがに盛りました。でも、それくらい劇的にラクになったんです。魔法かと思いました。
きっかけは、ある日のひらめきでした。「どうにかAIに楽させてもらえないか」と長らくモヤモヤしていたのですが、ハッとひらめいて——これまで入力してきたデータを書き出し、銀行のデータもカードのデータもまとめてAIに差し出し、「会計ソフトで読み込める形にしておいて」とお願いしてみたんです。すると、AIがいくつか質問してくる。それに答えていったら、あれよあれよという間に完成。うますぎて、思わずニンマリ。手順をまるごと“SKILL”として保存し、次回からはもっとラクできるようにしておきました。ぬかりなし。
本は牛歩、仕事はワープ。同じ「変化」でも、片方はちょっぴり切なく、片方はわくわくが止まらない。なんだか忙しい。
木村 せつ子