営業部の中谷(ナカヤ)と申します。
暑さ厳しい折、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
最近、客先などで、話題に上がるのですが、自動運転技術など、AI(人工知能)の実用化が注目を集め、「将来はAIに仕事を取られてしまうのでは?」という悲観的な見方も広がりつつあります。
今回は、そんなAI時代の到来と、淘汰される職業について。
営業職はAIに代替される?
AI時代が到来すると多くの仕事がなくなるという話はかなり一般的になってきましたが、具体的にどの仕事が消滅するのかという部分については、立場によって、その考え方には大きな違いがあるようです。
この前、あるサイトにて、AIに関するアンケート調査を実施しておりました。サイトの利用者は、一般的なビジネスマンが回答しているものでした。それによると、AIによって代替されにくい職業として、ほんとかどうか疑問がありますが、1位になったのは営業系、2位は経営企画系、3位はクリエイティブ系でした。
このサイトは、同様の調査を人材に関するプロに対しても実施しています。企業側のニーズは熟知しているはずです。それによると、AIに代替されにくい職業としてトップになったのは経営者、2位は経営企画、3位は営業、4位は弁護士でした。1位と2位は近い分類ですから、そのプロは、経営、営業、弁護士の3職種については、AIに代替されにくいと考えていることになります。
どちらを見ても営業職は上位にいます。この結果をあなたはどう見ますか?
ただ、ちょっと古いですが、下記「機械が奪う職業・仕事ランキング(米国)」の結果によると、営業職(セールスマン)は第4位にランクされています。上のアンケートとは真逆ですね。
【機械が奪う職業・仕事ランキング(米国)】
- 小売店販売員
- 会計士
- 一般事務員
- セールスマン
- 一般秘書
- 飲食カウンター接客係
- 商店レジ打ち係や切符販売員
- 箱詰め積み降ろしなどの作業員
- 帳簿係などの金融取引記録保全員
- 大型トラック・ローリー車の運転手
- コールセンター案内係
- 乗用車・タクシー・バンの運転手
- 中央官庁職員など上級公務員
- 調理人(料理人の下で働く人)
- ビル管理人
機械に奪われそうな仕事ランキング1~50位!会計士も危ない!激変する職業と教育の現場
※引用:ダイヤモンド・オンライン
え!?営業職もやばいの??
前者のアンケート結果が物語るように、実際には皆さんが営業の必要性を感じているんですね。(と、鷹を括る。。。)
「物を売る」という行為だけを見ると確かに機械でもできそうな気がします。「機械が奪う職業・仕事ランキング(米国)」にもあるように、1位の「小売店販売員」などはいい例だと思います。
しかし、営業とは物を売るだけではなく、お客様の気付いていないニーズを引き出してあげたり、購入意欲の無いお客様の気持ちを振り向かせる提案をしたり、プラスアルファの価値を提供することだと、思っております。
それにより、「あの人に任せれば安心!」とか「あの人のために買ってあげたい」などと思われること。これは、人と人とのコミュニケーションでしか生まれない感情です。人間には、もともと「仲間になりたい」という本能があり、それは人間対ロボットでは厳しいような。。。
AIに代替される営業と、その時期
ただ物やサービスを売るだけの営業(販売とも言える)は、無くなる可能性があります。例えば、以下のような仕事です。
・ルート営業
・来店型営業、販売
これらの仕事をすべて「ただ売るだけの営業」というとちょっと語弊があるかもしれません。
もっと分かりやすく言うと「御用聞き」と言われる営業ですね。ただお客様に言われた商品を見積りして売る営業や、他社と比較して値段だけで勝負するような営業です。こういう営業をやっていると、将来AIが当たり前になったときに、不要な営業マンになってしまいます。(と、自分を戒めながら。。。)
ルート営業にしても、私の周りにも、面白い提案ができる営業もいれば、接待のプロもいます。カウンターセールスでもしっかりと提案ができる営業もいると思います。こういった仕事はすぐにAIに代替されることはないでしょう。
では、実際いつごろからAIが仕事を奪っていくのか?
10年~20年後と言われています。本当に近い将来ですね。しかも日本の労働人口の50%弱に当たる職業が代替されると試算されています。未来のことはまだ分かりませんが、間違いなく近い将来そういう時代がくるということだけは言えると思います。
10年~20年で本当にそんな世の中になるの?と私も半信半疑ですが、ひとつ言えることがあります。少なくともあと10年は時間があります。その間に、機械やAIに取って代わられない営業力・仕事力を身につければいいだけなんです。それは、AIのためだけではなく、自身の成長、仕事の成功に直結することになるのではないでしょうか?
自分次第です!と、自分に言い聞かせ(笑)
余談として
以下に面白いサイトがありました。
ぜひお試しください!!
※引用:日経サイト