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提案書作成の思考(1) - 要望を正しく理解する


はじめまして。

先日ちょっとした手術を受けてしまったが為に、
ちまたで話題の「働き方改革」の恩恵をさっそく享受し、クーラーのない自宅で灼熱のテレワークを絶賛満喫するハメになった石山と申します。

このブログのテーマは、
ここ数週間の間、久しぶりにプレゼン資料の作成を立て続けで携わらせていただいた事もあり、頭が資料脳なうちに「提案書やプレゼン資料の作成」をテーマに、我流ではありますがいくつか役に立つかもしれない思考や手法、PowerPointなどのツールの使用法 などについて、数回に渡って書き出してみようかと思います。

という事で、まず今回は基本的なことから。

提案書とは

さっそく、提案書とは何か。
まったくもってご存知の通りかと思いますが、提案書とはクライアントに対して(または社内に向けて)企画やアイディア、解決手段などを提案する文書のことです。

作成の起点は、クライアント側から提案依頼・要件定義をいただいて提案する場合と、畏れ多くもクライアントの課題を私達が自ら想定・問題提起して提案する場合の2通りあり、それぞれで書き方は違ってきたりします。

最も重要な要素は?

提案書の作成において、もっとも重要な要素は

「クライアントの要望・課題を正しく把握する」

これに尽きます。
提案書の良し悪しは全てここに懸かっていると言っても過言が無いどころの話ではありません。
ここを間違うと、提案が実を結ぶ可能性は限りなくゼロに近づいていきます。

要望・課題の把握

要望・課題を把握する手段は大きくは2つあります。

1. クライアントからヒアリング
2. クライアントから提示される要件定義書

クライアント側からヒアリングの機会が得られる場合は、ヒアリングの内容が「要望」「課題」を正しく把握するための最も重要な手段となります。

要件定義書だけが提示される場合は、クライアント側は「課題の把握」や「解決のイメージ」をある程度もっているため、提示された「要望」「課題」の中で提案書を作成する事になります。

要件定義書とは、
クライアントが他社企業に対して提案依頼を行う為に、予め「構想」「課題」「要望」「達成条件」「提案形式」などを纏めた資料

要望・ヒアリングの内容を理解する

提案書作成担当者は、営業やディレクション担当者からクライアントからのヒアリング情報や要件定義の要望を聞いて提案書を作成する事になります。

ここで重要なのは、要望・ヒアリング内容を全て額面どおり受け取らず「疑う」こと。

例えば、クライアントが言う
「ここは赤くしたい」という要望は、
『実は「目立たせたい」のが目的であって、「赤」かどうかはそれほど重要ではない』可能性があります。

要望の中に隠れた言葉のニュアンスに対して「どうしてこう思ったのだろう?」「本当はどう思っているのだろう?」と疑問をもってみることが大事です。

もちろん、クライアント側が正しく課題を理解して正しい要望をしている場合もありますし、ヒアリングの実行者があらかじめそこまで掘り下げてディレクションしている場合もありますが、

ひとつひとつの要望に対して、これらの疑問と解決の積み重ねにより本当の目的を理解することで、より最適な解決手段を提示することができ、提案の質を向上させることができます。

という事で、今回はここまで
次回はもう少し噛み砕いて書いていきたいと思います。

お楽しみに。