Windows 10 Fall Creators Updateに向けた準備
プラットフォームビジネスユニット所属の新宅です。
当ブログ「PAGEONE NOTES」は本日から更新頻度が増える予定です。
今のところ、今後増える更新頻度に対して、ブログに書くネタを出し尽くしてしまわないか心配になっています。
早速本題に入りますが、まもなくWindows 10が再度更新され、「Fall Creators Update」なるものが登場します。前回4月リリースの「Creators Update」と名前が似ていて、これと見分けるのが若干面倒かもしれません。そのため、この記事では別名として、前回のバージョンを「バージョン1703」、今回のバージョンを「バージョン1709」と呼び分けることにします。
次のバージョンで何が変わるのか?
主に以下の部分が進化・追加されました。
- スタートメニューなどが擦りガラス調のより綺麗な背景に変更
- Cortanaの中だけでBing検索の表示までを行えるように
- Skypeとの統合機能が進化
- OneDriveのオンデマンド同期(旧プレースホルダー)の復活
- iOS/Androidで見ているWebページのURLを一発でPCに転送
- Microsoft Edgeの進化多数
- 設定アプリの操作性向上、機能追加
- 専用デバイスを使って目線による操作
- 自動で不要ファイルをクリーンアップ
- 指定フォルダ書き込み監視機能によるランサムウェア対策
- タスクマネージャーにGPU項目が追加、使用率が見えるように
- コマンドプロンプトの配色変更(新規インストール環境のみ)
細かいところを挙げるとキリが無いのですが、ユーザーにとって目立つのはこのくらいかと思います。
特に、OneDriveのオンデマンド同期とコマンドプロンプト配色変更については、比較的Webニュースで取り上げられる傾向にあったので、興味のある方でしたら既に知っているかもしれません。
リリース後、更新する前に留意しておきたいこと
バージョン1703に比べて多数の機能が追加され、機能面は確実に良くなっていますが、もちろん更新前に留意しておくべきことはあります。
- 従来のペイントなどが非推奨扱いとなり、廃止された機能もある
ペイントは将来ストア配信に切り替わる予定です。
詳しくはこちら(現時点では英語のみ)をご覧ください。 - リリース頻度の名称が変更になる(呼称だけが変わります)
詳しくはこちら(英語公式記事)をご覧ください。 - 初版とバージョン1511のWindows 10がサポート切れ、もしくは間もなくサポート切れであること(アクションセンターのアイコンが時計より内側にあれば該当します)
- Pro以上で更新したくない場合、旧CBB設定だけではなく、遅延日数も設定しておくこと
- 古いClover Trail世代のAtomのPCにはバージョン1703以上を導入出来ないこと(代わりにバージョン1607のまま2023年までサポート)
主に注意すべきことは以上です。
企業でSemi-Annual Channel(旧CBB)として管理していれば、リリースの4ヶ月後までは配信されることはありませんが、リリース4ヶ月後に備え、導入すべきかを適切に判断するべきです。
また、旧Windows 10が生き残っていないか、個人レベルを含め、再度確認したほうが良いと思います。確認方法は、Cortanaの検索窓に「winver」と入力し、Enterを押した時に出るものを見るだけです。「ビルド 10240(LTSBを除く)」または、「バージョン 1511」と書かれているのなら、積極的に更新を検討してください。
今後のWindows 10の更新頻度は
これまでは不定期に機能更新され、管理したい人にとっても不便なものでしたが、今後は3~4月と9~10月の年2回に揃えられるようです。
また、各ビルドはリリースから最低18ヶ月サポートされるようになったため、1つずつ飛ばしながらの年1回だけの機能更新も可能になるようです。
まだ暫くはポリシーの変更に振り回されるかもしれませんが、そろそろ落ち着いてくるのではないのでしょうか。Windows 7のサポート終了まで、あと2年と少し。そういう意味でも、そろそろ本気でWindows 10に移行することを考えたほうがいいかもしれません。